6月30日(金)
 好天に恵まれたので、金華山に登って濃尾平野を眺めたい。
 さあ、スタート、と走り出したら、ナンと、左前のタイヤがパンクしているではないか! 
 どうやら、昨日かんぽの敷地内に入ったところで釘でも拾ったらしい。さあ困った! 応急処置のタイヤはあるが、これではあす新潟まで帰れない。なんとしても今日中に直さなくては!
 ガチャガチャとタイヤの交換を始めたら、
 「やりますよ」
と、かんぽの宿の職員のような人が手伝ってくれた。交換が済んで、礼を言っていたら、奥さんが現れてお二人でさっさと歩いて行ってしまった。かんぽの職員と思ったのは大変な勘違いだった。親切な人がいるものだ。
 「どうしたんですか。」
と、今度は、かんぽの宿の庭の手入れに来ていたシルバーの人たちがやって来た。
 「この辺に自動車屋さんはないでしょうか。」
 「うーん、あるある。この道をまっすぐ行くと、道は曲がるが三叉路に突き当たる。そこで左に曲がって、少し行くと線路がある。それを越えて、………、その辺りでまた聞いてください。」
 言われた通りに進んで、線路を越え、さてと思ったら何人か人がいる。

 「あの、自動車屋さんはこの辺に………」
 「ほら、商売だよ。」
 おお! 自動車屋さんは目の前にいた。なにか事故でもあって見に来ていたらしい、……。その人の車の後について走っていって、あっという間にパンク修理完了。
 福の神のリレーのようだった。
 「大賀はすのイベントが、明日、かんぽの宿の駐車場であるから、良かったら来てね。」
タイヤのことより、はすの方が気になる様子の主人だった。


 金華山。リス村があり、手乗りリスがまことに可愛いものだった。しばらくえさをやったりしながらリスと戯れる。




《金華山頂上の岐阜城》

 私だけ岐阜城まで早足で行ってきた。斎藤道三の城だったころは稲葉山城と呼ばれていたが、織田信長が岐阜城と改め、天下統一の拠点とした。この時代、よくまあ、こんなところに城を築いたものだと感心した。
 ロープウエイの終点から城まで7分くらいだが、かなりきつい石段が続く。健脚でないとちょっと無理かも知れない。


 《金華山から見た岐阜市》

 長良川と長良橋が見える。昨晩は、この橋のたもとで船に乗り、この橋の少し上流 (写真では右側で、山の陰) で鵜飼いを見学した。



《木曾三川公園の展望タワー》

 午後、時間があったので、下流の木曾三川公園に行ってきた。木曾三川の自然や歴史がわかる展示ホールと高さ65メートルの展望タワーからなる。展望タワーからは、木曾三川が一堂に会する水郷地帯が一望のもとに見渡せる。




《展望台からの眺め》

 木曽川、長良川、揖斐川の三川が河口近くで集まっていて、山育ちの小生などには見慣れない風景であり、なにか大量の水に圧倒されるような迫力を感じる。
 手前が長良川で、その向こうが木曽川である。揖斐川は後ろになる。
 しばし、信長や秀吉、家康などが、この辺りの風景を眺めては、天下を考えていた時代に思いを馳せる。

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