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柏崎原発3号機 再循環ポンプ止まる
 五日午後八時過ぎ、東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力百十万キロワット)で、二台ある原子炉再循環ポンプのうちの一台が止まり、出力が約半分の五十四万キロワットに下がった。同社では原因を調査するため、六日午前六時十五分、原子炉を手動で停止した。外部への放射能の影響などはなかった。

 再循環ポンプは、炉内の水を循環させることで出力を調整する役目を果たしている。五日深夜に記者会見した同社の説明では、一台が止まったため、循環流量低下と、それに伴う制御棒八本の自動挿入により出力が急降下した。  また、ポンプを駆動している電源装置に故障の警報が同時に発生しており、他にポンプの振動や計測数値の異状が見られなかったことから、電源装置に何らかの原因がある可能性が高いとしている。

 柏崎原発の従来型で再循環ポンプが停止したトラブルは初めて。平成五年七月には同社福島第一原発3号機(沸騰水型、出力七十八万四千キロワット)でやはり一台が止まったが、この時は低出力運転を続けながら点検を行い、翌日に復旧したという。原因は電源系統だった。

 同社では「ポンプ一台だけで運転することに安全上の問題はないが、あまり望ましくはないとの判断で今回は停止することにした」と話している。

 3号機は、東電が二〇〇〇年に計画しているプルサーマル(軽水炉のプルトニウム利用)の対象号機であるほか、同年から柏崎原発で導入を開始する新型ウラン燃料(9×9燃料)の初号機としても予定されている。柏崎地区労組会議(笠原浩栄議長)など地元反原発三団体は、今回のトラブルが原発の心臓部の再循環ポンプで起きていることを重視し、プルサーマル計画の撤回などを改めて訴えていく考えだ。

(1998/ 4/ 6)

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