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鯖石川改修に併せた「平成大橋」など供用開始

 鯖石川河川改修に併せて市が新設工事が進めてきた松波地区と国道8号を結ぶ幹線市道11―130号線「平成大橋」「平成橋」と鯖石川改修記念公園が近く完成し、今月末から来月初めにかけて次々と供用が開始される。

 鯖石川は1978年の6・26水害を契機に、県事業で2次改修が進められ、96年度から橋場町、槙原町地内で大きく蛇行した川を直線化・拡幅するショートカット工事を実施。2000年5月に新河川への通水が行われた。護岸は水生動植物に配慮し、自然石を使用するなど、将来はヨシ原が広がるように工夫した。

 海岸部の松波・荒浜地区と西中通地区、国道8号を結ぶ道はこれまで、住宅地の中を何度も曲がりながら通る細い道が多く、幹線道路の新設は長年の懸案事項。市は県との合併施工で、新河川の掘削と並行して平成大橋(長さ117.7メートル、幅10メートル)の建設を行い、河川と同時に完成済み。橋の中央には半円状の休憩場所があり、また欄干の模様は波、照明は鳥をイメージするなど、市内にこれまでなかったおしゃれな雰囲気だ。旧河川を埋め立てて残った水路には市が今年度に平成橋(長さ21.7メートル、幅10メートル)を架橋。最後の舗装工事を進めている。

 市では同道路(総延長700メートルで新設分は446.8メートル)の安全確認・完成検査を27日に予定しており、検査完了と同時に通行可能にしたいとしている。地元町内会は4月21日に一連の事業の完成祝いも兼ねた開通セレモニーを行う計画だ。

 一方、市は新河川と旧河川に囲まれた三日月形の土地を鯖石川改修記念公園として整備してきた。駐車場、トイレ、管理棟など施設はごく一部にとどめ、広い芝生と、日影になる休憩所やベンチを配置。桜などたくさんの樹木を植栽した。広場の面積は4.3ヘクタールだが、新河川の護岸斜面が緩やかな草地となって公園と一体化しているため、実質面積は約12ヘクタール。市内では赤坂山公園、潮風公園とほぼ同じの広々とした空間だ。広場の道路から下流側0.2ヘクタールは「動物広場」と名付け、イヌなどを自由に放して遊ばせることの出来るスペースとして開放。小さな子供やお年寄りが広場で安心してくつろげる”一石二鳥”の効果を期待する。公園の竣工検査は28日の予定で、4月1日から一般開放となる。

 県と市の合併施工で架け替えた新しい「開運橋」(市道11―1号線・長さ111.2メートル、幅12メートル)は昨年暮れに開通しており、新年度に取り付け道路を完成させて事業を終了する。

 鯖石川改修は現在、県の床上浸水対策特別緊急事業で開運橋から上流、別山川との合流地点までの1.6キロメートル間で拡幅工事に着手しており、国道8号バイパス事業とも重なり、今後、付近一帯が大きく変ぼうする。

(2002/ 3/22)

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