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柏崎刈羽地方は今年、コメの品質向上に向け、田植え時期を遅らせる運動を展開中だが、このところの高い気温で苗が伸び過ぎるなど、難しい管理が求められている。そんな中、柏崎農協が今年初めて配置した専任営農指導スタッフは農家に好評で、農家との“二人三脚”による育苗が続けられている。
柏崎のアメダスによると、今年は春先から気温の高い傾向にあり、特に4月中旬過ぎからは最高気温が26度を超え、夏を思わせる日があったり、25日のように一転して涼しい風が吹いたりと、天候の変動が激しい。
柏崎農協など関係機関では今年、コメの品質・食味向上に向け、夏の高温下での登熟を回避するため、田植え時期を5月連休後に遅らせるよう農家に協力を求めた。この結果、農協やほとんどの農家で播種(はしゅ)時期を例年より2週間近く遅くするなど、地域一体となって稲作時期の変更に対応してきた。
しかし高い気温で苗の伸びは予想以上に早く、このままではひ弱な苗になったり、老化した苗になる心配も出てきた。農協や普及センターでは(1)気温の高い日はハウスを開いて外気を入れ、少しでも温度を下げる。ただし、夜の気温低下による霜には注意(2)暑い日、水は朝に多めにやるが、やり過ぎも良くない――など、苗が極端な変化にさらされないようなきめ細かな管理を呼び掛ける。
柏崎農協では、田植え時期の変更と良質米生産に向け、郡市に6人の専任営農指導スタッフを今年配置。要請のあった農家の育苗ハウスを回り、農家と一緒になって対応している。チーフを務める白井英男さんは「苗の様子がおかしいとか、どうしたらいいかなど迷ったら連絡してほしい。電話ではなく、出来る限り苗を見ながら相談したい」と話している。
(2002/ 4/26)
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