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市教委の遺跡調査室が今月初めから、市内小倉町の旧教育文化センターに移転し、業務を開始した。これまで西本町3の喬柏園内に間借りしていたもので、これに伴い、名称を「遺跡考古館」とした。来春からは土器など遺物の一部を一般公開することも検討しており、広く小中学校の総合学習などに役立てていく。
市教委は、遺跡の発掘調査で出土した土器などの遺物の収蔵保管、整理などを約20年前から喬柏園の敷地内の一角に設けたプレハブの埋蔵文化財作業所で始めた。途中、1989年から先月までは同所の1階を使い、遺跡調査室としていた。
遺跡考古館は、同調査室より5倍近い広さがあり、地階と1・2階からなる。移転のために内部改装を行い、荷物運搬用の小さなエレベーターも取り付けた。地階には発掘器材を置き、1階は展示室、遺物保管庫など。2階は収蔵展示室のほか、すでに行った調査の記録表、写真、図面などの資料室を整えた。
引っ越しは遺跡の現場作業終了と同時に着手した。ただ、何しろ遺物を納めたコンテナ(約20センチ×45センチセンチ×60センチ)が2,600箱余りもあるだけに、これらの移動・整理作業にまだ時間がかかりそうだ。来年4月からは1階展示室で一般公開も予定しており、市教委では「小中学校の総合学習、市民の埋蔵文化財への理解・研究に役立ててもらえたら幸いだ」としている。
(2002/12/24)
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