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柏崎刈羽の農業関係機関・団体による「2002年度売れる柏崎・刈羽米総括検討会」が19日、ワークプラザ柏崎で行われた。当地方のコメ品質が今年も低迷し、農家の世代交代が進む中で、稲作技術や情報をどう伝えていくかについて関係者が意見を交換。来年も今年同様に田植え時期を5月連休後とし、高温登熟を回避していくことを確認した。
新潟食糧事務所柏崎分室がまとめた柏崎・刈羽の2002年産米検査概要によると、コシヒカリの1等比率は53.7%、越路早生38.6%、ゆきの精32.9%。新品種のこしいぶきが84.6%だったものの、水稲うるち玄米全体の1等比率は昨年を大きく下回り、49.9%と県内最下位クラスに低迷した。その原因については地力の弱さ、カメムシ被害、さらに慢性的な水不足と農家による早期の落水がコメの肥大や充実に影響している現状が指摘された。
農家の世代交代が進む中で、栽培指導や稲作情報をどう伝えていくかが大きな課題として提起され、栽培履歴の記帳による技術対応や情報伝達方法の再構築も緊急に取り組むべきとした。また、基盤整備が遅れている上に、同じ用水路を使用している狭い地域内に早生からコシヒカリまで生育時期の異なる品種が作付けされ、稲の状況に合わせた水管理が出来ない点が指摘され、今後は水系別作付け品種構成の見直しも視野に入れた対応が必要とした。
土づくりの推進、面積拡大が予想される直播(じかま)き栽培の対応、いもち病抵抗性コシヒカリILへの全県切り替えに備えての周知・防除対策でも意見を交わした。また、こしいぶきの品質が昨年の県内トップから今年は県平均並みになったことから、「これ以上の低下は絶対にあってはならない」と、再度、栽培協定の順守などを徹底したいとした。
転作大豆とソバは排水対策などによる品質向上を最重点に挙げ、特に大豆は連作に伴う技術の確立やローテーション後のほ場で行う稲作技術の確立などが急がれるとした。
検討会の冒頭にあいさつした刈羽農業改良普及センターの中嶋隆子所長は「農家・関係機関の意識改革を進めるため、実態の確実な把握と情報の開示が求められている」と強調した。
(2002/12/24)
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