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門出地方独特の言葉を本に

 雪は「え(い)き」、ゴボウは「ゴッポウ」と発音。市内高柳町門出の小林京平さん(85)がこのほど、門出地方独特の約2300の言葉をまとめた「かどでことば」(B5判228ページ)を発刊した。1冊1000円で、わたじん書店で販売している。

 小林さんは15年ほど前、門出地方の言葉調べを手がけていた先人の文を見て、「時代とともに消えていく言葉を何かの形に残したい」との思いを強め、3年前から本格的に調査・整理を開始。民生児童委員やゆうあいクラブ(老人クラブ)会長を務め、集落のもの知りとして慕われている小林さんだが、「私は元々、理髪店。農業や養蚕の言葉が分からなくて」と集落の一軒一軒を訪ね、親の世代の明治から現在も使われている言葉まで、2300以上を調べ、五十音順にまとめた。

 最初に記した「あ」は返事の言葉で「学校に入り、先生から最初に教えてもらったのは、返事は『あ』ではなく、『はい』だった」といったように、門出に住む人なら誰もが経験した解説がつく。「ぼくぼくした」(仕事を終えてほっとした)などは今も使われる独特の言葉。「ゆ」は「い」と「え」の中間音になり、「雪」は「え(い)き」に、「ひ」は「へ」の音に変わって「昼飯」が「へるめし」に。「へっぺ」(へび)、「ゴッポウ」(ゴボウ)、「びっぽう」(貧乏)など、ちいさな「っ」の入る言葉が多いと特徴を説明。「三代さかのぼると、村中が親せきになる。そのためか、遠慮のない、荒っぽい言葉が多いようです」と小林さんは分析する。

(2007/ 9/ 8)

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