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宮川神社の社叢復元に市民の協力を

 社叢(そう)内が県内でも珍しい国の天然記念物で、暖帯性常緑広葉樹・シロダモの日本海側ではほぼ北限の群生地として知られる市内宮川、宮川神社(吉田隆介総代)が、中越沖地震で神社裏手の山腹の大規模な崩落で本殿、社叢とも大きな被害を受けてから1年3カ月余り。県の予防治山事業として進めた崩落個所の修復工事の終了に伴い、同地区では社叢の復元プロジェクトを立ち上げ、11月2日、稚樹の植栽活動を行うことから、地区外からも多数の協力を求めている。

 同神社社叢は1980年に県指定から、国指定の天然記念物になった。境内の南西斜面にあり、広さは約5.4ヘクタール。多種多様な樹木が原生林に近い状態で保存され、中でもシロダモの群生は学術上からも貴重とされた。昨年の地震では、山腹の土砂崩れでシロダモをはじめ、樹齢数100年に及ぶ大きなケヤキ、ヤブツバキ、その下に生えるヒメアオキやシダ類など多数を一瞬にして失った。

 復元プロジェクトは、社叢の復元へ向けて植栽や保護活動を行う。地震前のような貴重な植生をはぐくむ社叢を取り戻すためには、息の長い活動が必要であり、一地区だけでは限界がある。このため、多くの市民から現状を知ってもらい、活動の輪の広がりを求める。プロジェクト推進には県、市も協力する。

 2日の植栽作業は午前9時から11時半まで。ケヤキ、シロダモ、ヒメアオキの稚樹を合わせて約80本予定する。

(2008/10/31)

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