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パソコンで「困った!!」の助け舟 Windows

システム修復ディスクの作成と使用方法

Windowsが起動しないトラブルは突然発生します。このパソコンで「困った!!」の助け舟では、「Windowsが起動しない」でWindows7/Vista/XP の場合について書いてありますが、Windows10/8.1/8 では対策が大分変っています。

同じく「パソコンが動かなくなった時に備えて」では、Windows10を中心にトラブルに備えあらかじめ準備しておくことについて書いてありますが、トラブルのあったときの対処までは触れられていません。

ここでは、Wimdows10 でいくつかある対処方法のうち「システム修復ディスク」の使い方を中心に検討してみます。

「システム修復ディスク」とは

パソコンガ正常に動作するときにCD−ROMなどに作成しておき、Windowsを起動できないトラブルがありったときにこのディスクを使い修復します。「回復ドライブ」同様新しくパソコンを用意したときには早い機会にに作成しておくとよいのですが後回しになりがちです。

以前のWindowsの「リカバリー ディスク」とは違います。リカバリーディスクは、以前はWindowsで作成できましたが今はその機能は回復ドライブに変わったようです。以前のリカバリーディスクはパソコンメーカーで作成ツールを提供している場合があります。

何ができるのか

「システム修復ディスク」には次の6つの機能があります。

ハードディスクから初期状態に戻す
ハードディスクに内蔵されているWindowsシステムファイルから初期化する。
ハードディスクが正常に動き、特別の領域に保存してあるシステムファイルが削除されていないときに利用できる。しかし、このCD-ROMの「システム修復ディスク」からリカバリーするよりも、ハードディスクのWindowsのシステムを保存してある(通常アクセス出来ない)特別の領域から(電源ボタン+ゼロ0キーなどで)直接起動して処理する方が高速にできると思う。
システムの復元
あらかじめ作っておいたWindowsが正常に動いていたときの復元ポイントへの復元。
これもハードディスクが正常に動く時に利用できる。
イメージでシステムを回復
あらかじめ作っておいたイメージファイルからの回復。
スタートアップ修復
Windowsの起動が不調な時に修復できることがある。
Windows10/8.1/8 ではWindowsが起動できないときに、電源ボタンを押してからF8キーを押してセーフモードでWindowsを起動できないので、システム修復ディスクを使う。
コマンドプロンプト
コマンドを入力して修復する。
限られたコマンドを使えます。
以前のビルドに戻す
Windows Update したバージョン(例えば1703)またはビルド(例えば15063.674)を以前のものに戻す。

「システム修復ディスク」はリカバリーディスクと違って、単独ではシステムを初期化する(パソコンの購入時の状態にする)ことはできません。イメージファイルを保存してある時は、イメージファイルを保存したときの状態に修復することができます。

USBメモリで作成する「回復ドライブ」では上記6つの機能の外に、回復ドライブから初期状態に回復することができます。ハードディスクが物理的に損傷した場合や、ハードディスクに内蔵されているWindowsシステムファイルを削除してしまった場合でもリカバリーできます。
必要な容量のUSBメモリを用意できるときは、回復ドライブをあらかじめ作っておくとよい。

参考Webページ:富士通のサポートサイト:[Windows 10] 回復ドライブとシステム修復ディスクの違いについて

修復時のPCの起動

ハードディスクが物理的に損傷したとき

ハードディスクが物理的に損傷したときは通常ハードディスクを交換します。 交換した新しいハードディスクにはWindowsのシステムがありません。この「システム修復ディスク」にもシステムは入っていないため、Windowsを初期状態に修復(リカバリー)するにはあらかじめ作成したリカバリーディスク(DVD)か、USBメモリの「回復ドライブ」が必要になります。

またシステムのイメージファイルを作成している時は、このシステム修復ディスクで作成時のWindowsの状態に修復できます。

修復する方法はパソコンによって違うと思いますが、パソコンの取扱説明書に書かれてあります。私のTOSHIBA製Dynabookでは、「システム修復ディスク」のCD-ROMをドライブに挿入し開かれているWindowsをShiftキーを押しながらシャットダウン(完全なシャットダウン)して、暫く経ってから電源ボタンを押し12(テンキーでない数字の12)キーを押し続け、Boot Menu が出たら起動するデバイスを選んで、修復を開始します。

ハードディスクは正常に動くがWindowsが起動しないときのリカバリー

ハードディスクが正常に動作するがWindowsが起動しないときの初期化(リカバリー)は、「システム修復ディスク」や回復ドライブを使わないで、ハードディスクのWindowsのシステムを保存してある(通常アクセス出来ない)特別の領域から修復する方が高速に修復できると思います。

その方法はパソコンによって違いますが、パソコンの取扱説明書に書かれてあります。私のTOSHIBA製Dynabookでは、開かれているWindowsをShiftキーを押しながらシャットダウン(完全なシャットダウン)して、暫く経ってから電源ボタンを押し0(ゼロ)キーを押し続けリカバリーを開始します。

Windowsのシステムを保存してある(通常アクセス出来ない)特別の領域のシステムを削除してしまったときは、システム修復ディスク/回復ドライブを使います。

参考Webページ:富士通のサポートサイト [Windows 10] 回復ドライブとシステム修復ディスクの違いについて

Windowsは動くが調子が悪いとき

「システム修復ディスク」や回復ドライブを使いシステムの初期化(リカバリー)やイメージの復元は最後の手段です。システムの不具合は出来るだけWindowsの中で修復を試みるべきだと思います。

トラブルの修復は原因を切り分けて対策を探すことになりますが、Windowsが助け舟を出すことがあります。

  1. [スタート]ボタンをクリックして、スタートメニューの左側の[設定](歯車のアイコン)をクリック。
  2. Windows の設定画面の終りの方の[更新とセキュリティ]をクリック。
  3. 左ペインの[トラブルシューティング]をクリック。
  4. 不具合があると思われる項目をクリック。

完全なシャットダウン

「完全なシャットダウン」と「簡易なシャットダウン」について

Windows8/8.1/10では、次回Windowsを起動するときに高速に起動させるために、通常のシャットダウンの方法([スタート]ボタンをクリックして、[電源]ー[シャットダウン]でWindowsを閉じる)では、デバイスの接続状況などを保持して閉じるのが標準設定です。Windows7までの休止状態になるのですがこれを「簡易なシャットダウン」といいます。使い続けるとパソコンに接続されているデバイスのドライバーをずっと使い続けることになり、不具合の原因になる恐れがあると思います。

Shiftキー を押しながらシャットダウンする「完全シャットダウン」は、デバイスの接続状況などを保持しないでWindowsを閉じるため、次回起動の時はデバイスのドライバー(デバイスを動かすソフトウエア)などを新たに読み込んでからWindowsを起動するので少し時間がかかります。システムの初期化やデバイスの接続・切断などの時は、完全シャットダウンでが必要のようです。私はパソコンを長い間スリープや簡易なシャットダウンで使い続けると不具合を生ずることがありますので、完全シャットダウンを時々行うようにしています。

標準設定の簡易なシャットダウンを完全なシャットダウンにするには、次により設定を変更して「高速スタートアップ」を機能しないようにします。

  1. [スタート]ボタンをクリック、スタートメニューの[設定]をクリック、[電源とスリープ]をクリック。
    [スタート]ボタンを右クリックし、[電源オプション]クリックでも同じ。
  2. [電源とスリープ]画面の右ペインの[関連項目]の[電源の追加設定]をクリック。
  3. コントロールパネルの[電源オプション]の[電源ボタンの動作をせんたくする]をクリック。
  4. [電源オプション][システム設定]画面で、下の[シャットダウン設定]の[高速スタートアップを有効にする]のチェックボックスのチェックを外す。
  5. 下の[変更の保存]をクリック。

参考Webページ:
パナソニックパソコン サポート [Windows 10] 完全なシャットダウンを実行する

「システム修復ディスク」の作成

システム修復ディスクの作成は、を次により[バックアップと復元 (Windows 7)]を使い作成します。

[設定]から

  1. [スタート]ボタンをクリックし、スタートメニュー左の[設定](歯車のアイコン)をクリック。
  2. 設定画面で、[更新とセキュリティ]をクリックし、左ペインの[バックアップ]をクリック。
  3. 右ペインの[以前のバックアップをお探しですか?]の項の[バックアップと復元 (Windows 7)]をクリック。
  4. 空のCDメディアをドライブに入れ、コントロールパネルの[バックアップと復元 (Windows 7)]画面で、左の[システム修復ディスクの作成]をクリック、[ディスクの作成]をクリック。

[コントロールパネル]から

[バックアップと復元 (Windows 7)]はコントロールパネルから開くことができます。

以前のWindowsではWindowsのコントロールパネルにバックアップと復元がありました。Windows10はバージョンアップのたびに従来のコントロールパネルの機能を次第に[設定]からもできるようにしたり、[設定]に移動しているようです。

  1. コントロールパネルを開く。
    [スタート]ボタンを右クリックして出るメニューに[コントロールパネル]がある場合はそれをクリック。メニューにない場合(Windows10バージョン1703以降)はスタートボタンをクリックし、スタートメニューの[windowsのシステムツール]の中の[コントロールパネル]をクリック。
  2. [表示方法]が大きいアイコン又は小さいアイコンの場合は[バックアップと復元 (Windows 7)]を開く。[表示方法]がカテゴリーの場合は、[システムとセキュリティ]の項の[バックアップと復元 (Windows 7)]を開く。
  3. 空のCDメディアをドライブに入れ、コントロールパネルの[バックアップと復元 (Windows 7)]画面で、左の[システム修復ディスクの作成]をクリック、[ディスクの作成]をクリック。

参考Webページ:
ICT情報配信部:【Windows10】システム修復ディスクの作成方法と、ディスクからの起動方法
ICT情報配信部:Win10のトラブルシューティングと使い方・設定のまとめ
マイナビニュース:起動しないWindows 10の修復を試みる - 回復ドライブの作成
マイナビニュース:起動しないWindows 10の修復を試みる - 回復ドライブの利用

システム修復ディスク利用手順

修復ディスクを準備しても実際のトラブル時に使えなければ役に立ちません。実際にトラブルに遭遇して体験する機会はないので確かなところは判りませんが、おおむね以下のようになると思います。

ハードディスクが使えない状態で、あらかじめ用意しておいたシステム修復ディスクを使う手順です。

  1. 「システム修復ディスク」のCD-ROMをドライブに挿入
  2. 開ているWindowsをShiftキーを押しながらシャットダウン(完全シャットダウン)
  3. 暫く経ってから電源ボタンを押し12(テンキーでない数字の12)キーを押し続ける。
    Webページの情報では12ではなく、F8キーと書かれてある場合があります。パソコンによって違うのかもしれません。パソコンの取扱説明書を参照してください。
  4. ロゴマークが表示された後「Boot Menu」画面 が出たら起動するデバイスを選ぶ。方向キーで[ODD]を選択してEnterキーを押す。
  5. 黒地に白文字で小さく短い時間「please any Kye for DVD・・・」と表示されるので、表示されている間にいずれかのキーを押す。
  6. 長い時間ロゴマークが表示され、[キーボードのレイアウトの選択]画面が表示されるので、[Microsoft JME]を選択してEnterキーを押す。
  7. [オプションの選択]画面が表示される。

オプションの選択ートラブルシューティング

「オプションの選択」画面では、次の項目があります。

続行
(「Boot Menu」を)終了してWindows10に進む。
デバイスの使用
USB・ネットワーク・リカバリーDVDなど。
トラブルシューティング
PCを初期化するか詳細オプションを表示する。
PCの電源を切る

ここではなどの方向キーで「トラブルシューティング」を選択して、Enterキーを押します。

「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」を選択して、Enterキーを押します。

詳細オプション

次の詳細オプションの中から選んで修復します。

各項はこのページの最初の方の「何ができるのか」に概略説明してあります。「ファームウエア」とは機器に不揮発性メモリで内蔵されている機器を制御する装置のことです。PCのマザーボードのBIOSもファームウエアです。ハードウエアとソフトウエアの間のファーム(firm 堅い)ウエアです。参考:デバイスドライバはデバイス(PCに接続されている周辺機器)を動かすOS(Windows)で動動作するソフトです。

それぞれの項目でどのように修復されるのかは、体験してないのでよくわかりません。


first upload:2017-11-13   御連絡はメールでお願いします。(質問に答えるページではありません。)