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柏農生活科 歴史惜しみ閉科式

 柏崎農業(江頭隆校長、生徒数367人)で20日、今年度で最後の卒業生を送りだす生活科の閉科式が行われた。来賓、同窓生らは残る3科と在校生に柏農精神の継承を託した。

 同科は昭和32年、農村経営に携わる中堅婦人の育成を目指し、農村家庭科として開設され、38年に生活科に改称された。最盛期は1学級55−60人、2学級という時期もあった。しかし、農業環境の変化、職業学科の再編などから、平成9年度に募集停止を余儀なくされ、現3年生の女子37人が最後の卒業生になる。今年度を含め、卒業生は2,106人。

 式では全校生徒と、同窓生、来賓、旧職員ら約110人が出席した。江頭校長は42年の歩みを振り返り、「科はなくなっても、先輩の足跡と精神を受け継ぎ、柏農の発展に生かしたい」と述べた。また、農村家庭科1回生の伊佐宏子さん(57)=刈羽村滝谷=は農産物販売、養蚕、家庭クラブの全国入賞などの思い出を紹介。被服実習で作業着を作ったもめんのかすりを引き合いに、「卒業後も、固い『かすりの絆』で歩んで下さい」と励ました。

 最後の3年生の佐藤雪絵さんは「作物のため心をこめて自然環境をつくる大切さを学んだ。生活科とは、大きな視野で命を育て、大切にすることを学ぶ場なのだと知った」とし、「忘れがたい思い出を誇りに、この3年間を心に刻みたい」と述べた。

 同科の製作、ナレーションによるスライド上映では、高校生群像の移り変わりや、機械化前の稲作、かやぶき屋根の保育所訪問など当時の世相も映し出され、同窓生らは思い出のシーンに感慨深そうだった。正門近くでは、記念事業で建立された記念碑「かすりの絆」の除幕が行われた。

(1999/ 2/22)

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