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県議選世論調査 争点は景気とプルサーマル

 西川勉(自民現)、武本和幸(無所属新)、東山英機(自民現)の3氏が2議席を争っている県議選柏崎市区について、柏崎日報社は告示後の4日を中心に市民世論調査を実施し、有権者の意識や動向などを探った。回答者が挙げた最大の争点・課題は、景気対策と柏崎刈羽原発プルサーマル計画の二つに集中した。長引く不況を反映して景気対策がプルサーマルを上回ったが、半面、「プルサーマルを投票の判断材料にするか」という問いには、プルサーマル容認・反対双方の立場を合わせて全体の7割近くが「する」と答えるなど、2つの争点が拮抗(きっこう)した形だ。

 県議選への関心は、「ある」と答えた人が72%、「ない」が27%。また投票に「行く」と答えた人は91%、「行かない」「未定」が9%で、全体的に選挙に対する意識は高い。20−40歳代より50歳代以上、女性より男性で高い。

 争点・課題は「景気対策」「プルサーマル計画「福祉」「農業」「地域振興」「その他」から選んでもらった。トップは景気対策で38%、次がプルサーマル計画の35%。この2つを合わせると7割を超える。ほかは福祉9%、地域振興5%、農業4%、その他なし。景気対策は男性、プルサーマルは女性がそれぞれ一方を上回っている。

 福祉を挙げた人は女性と60代、地域振興は中心部に多く、農業はすべて農村部で占めるなど、それぞれの特徴がよく表れている。

 判断基準を「政策」「人物」「党派」「その他」から選んでもらった。政策42%、人物35%、党派12%、その他3%。政策は40・50代と近郊地、人物は60・70代と農村部で多い。その他は「親戚」「組合」など。

 「候補を選ぶ時にプルサーマルを判断材料にするか」という問いに対しては、68%が「する」と答え、「しない」が27%、「未定・分からない」が5%。「する」の回答者は西部、中央、東部などが多く、その地区の回答者に占める割合は枇杷島・半田や南部、東部が多い。

 支持候補は無回答が全体の4割近くに上り、予断を許さない情勢だ。答えた人は50代に最も多かったため、各候補とも50代の支持が高いが、西川氏はこの50代を含めて60・70代までの支持が他2候補を大きく上回り、武本氏は50代以外では30・40代、東山氏は同じく50代以外では20・30代と60代に支持が多い傾向が見られる。

 地域分類別では、中心部は西川氏、近郊地は武本氏、農村部は東山氏の支持がそれぞれ一番多く、地域差がかなりはっきり出た。また西部で西川氏と武本氏が競り、田尻・北鯖石は東山氏が強い。

 プルサーマルを判断材料にすると答えた人は、武本氏支持が一番多い。しかし自民両氏にも分散しており、両氏支持を合わせると武本氏を上回る。プルサーマル問題は反対の立場からの関心が高いことは間違いないとしても、容認の立場で判断材料にする人もかなり含んでいるといえそうだ。


<調査方法>

調査は市内選挙人名簿から無作為抽出した200人に電話で実施した。電話番号不明、転居、病気、不在その他の理由で調査できなかった人を除く139人から回答を得た。回答率は70%。内訳は男性53%・女性47%、20歳代11%・30歳代18%・40歳代15%・50歳代23%・60歳代17%・70歳代14%・80歳代3%。選挙への関心や争点の質問は回答者全員を対象にしたが、判断基準などは、投票に「行く」と答えた人と「未定」回答者の一部を合わせた130人に聞いた。

(1999/ 4/ 8)

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