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柏崎商工会議所と柏崎中小企業相談所は、今年第1四半期(1−3月)の中小企業景況調査の結果をこのほど公表した。調査対象となった事業所は、建設業15、製造業35、卸売業17、小売業38、サービス業15の合計120社。そのうち93社が回答した(回収率77.5%)。各業界とも今期は一様に「厳しい状況」としており、経営上の問題点として「需要の停滞」をトップに挙げている。来期の見通しについては、一部の業界では「景気回復」を期待するところも出ているが、全体では「厳しさは依然続く」との見方だ。
各業界別の状況は次の通り。判断指数(DI)は「増加(好転)」と答えた企業割合から「減少(悪化)」と答えた割合を引いて、その動向の方向・強弱を示すもの。
【建設業】
▽今期の状況
経営上の主な問題点は「需要の停滞」「請負単価の低下」。完成工事額は、前回調査より「増加」。DI値は前年同月比で32.9ポイント増のマイナス36.3、前月比で28.8ポイント増のマイナス54.5。採算は、前回は黒字とする企業が0%だったのに対し20%の企業が黒字と回答し、業況が厳しいことに変わりはないものの、前期より若干の回復が見られる。▽来期の見通し
完成工事額でDI値30.1ポイント増のマイナス54.5。受注額で14.7ポイント増のマイナス54.5。業況について18.2%の企業が好転としてる半面、72.7%の企業が悪化するとしている。
【製造業】
▽今期の状況
経営上の主な問題点は「需要の停滞」「請負単価の低下」。売上額・売上数量とも、前回調査と比べ前年同期比では横ばいながら、前期比では悪化、DI値はそれぞれ26.5ポイント減のマイナス75.0、27.7ポイント減のマイナス71.0となった。業況は前期比で70%の企業が「悪化」としており、平成十年度は年間を通じて深刻な状況。▽来期の見通し
売上額・売上数量とも前年同月比で若干の回復が見込まれており、業況は「依然として厳しさは続くものの悪化が和らぐ」と見込まれている。
【卸売業】
▽今期の状況
経営上の主な問題点は「需要の停滞」「販売価格の低下」。売上額・売上単価とも平成9年度第4四半期が非常に厳しかったことから、前年同期比で「減少」とする割合が若干減り、DI値でそれぞれ14.4ポイント増のマイナス71.4、7.1ポイント増のマイナス57.2となった。しかし、前期比では20.8ポイント減のマイナス92.3、32.9ポイント減のマイナス61.5と悪化している。業況については「好転」の企業の割合は0%で厳しい状況が続いている。▽来期の見通し
売上額・売上単価とも前年同期比で若干「減少」と見込む割合が減り、業況は若干の回復が期待されている。
【小売業】
▽今期の状況
経営上の主な問題点は「需要の停滞」「大型店等の進出による競争の激化」。売上額・客数は「減少」とする割合が大幅に増加。DI値も前年同期比で売上額が24.5ポイント減のマイナス78.3、客数で24.4ポイント減のマイナス66.7、前期比で売上額が45.5ポイント減のマイナス60.9、客数で18.2ポイント減のマイナス56.6となった。業況は「黒字」並びに「好転」とする割合は0%で、業況DIは過去5年間で最低の水準(マイナス80.0)。▽来期の見通し
売上額は前年同月比で「減少」と見込む割合が若干減っているが、採算は好転せず、業況は来期も厳しい状況が続くと見ている。
【サービス業】
▽今期の状況
経営上の主な問題点は「需要の停滞」。売上額、客数、客単価は前年同期比では横ばいだが、前期比で悪化。売上額は100%の企業が悪化としており、DI値も45.5ポイント減のマイナス100。客数、客単価も「好転」とする企業はなく、それぞれ18.2ポイント減のマイナス72.7、9.1ポイント減のマイナス63.6となっている。▽来期の見通し
売上額、客数、客単価ともに前年同期比で好転と見込む企業は0%。特に売上額が落ち込むと見込まれ、採算も同様に厳しく90.9%の企業で「悪化」とみている。
(1999/ 4/14)
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