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柏崎圏域の地域福祉を考える公開講演会(同圏域共同事業実行委員会主催)が4日、産文文化ホールで開かれた。柏崎刈羽を中心に、県内各地の福祉関係者ら400人以上が集まって、体験発表と記念講演に熱心に聴き入った。
同講演会は、介護保険制度導入1年を迎えて、圏域内の地域福祉、在宅福祉、住民参加型福祉サービスの推進を考える場にし、「おたがい様で支え合う福祉のまちづくり」を目指した。与口登美夫実行委員長、市長代理の安達助役のあいさつに続き、圏域内で福祉関係に携わっている5人が意見発表を行った。
この中で、小林サヨ子・福祉ボランティア友の会長(刈羽村)は「地域福祉の時代にボランティアにも質の向上が求められる」と語り、小玉真寿美・にしかりの里デイサービスセンター主任生活指導員(西山町)は「介護は家族、特に妻や嫁がやるのが当たり前。施設に預けるのは恥ずかしいという意識が根強い」とした上で、「介護保険制度がより有効になるため、地域で支え合うことが大切だ」と述べた。
介護者の立場から笹崎アイ子さん(小国町)は「福祉サービスで世話をする者、される者が互いに無理をせず自然体に」といい、政金清美・社会福祉協議会訪問介護員(高柳町)は「利用者から在宅生活の良さを引き出してあげたいという気持ちでいっぱい」。砂塚一美・市元気支援課保健指導第一係長(柏崎市)は「介護保険を上手に使って、その人らしく地域に住み続けられることが大切なのではないか」と話した。
記念講演では朝日新聞顧問・和田俊氏が「高齢社会への提言・介護を考える」として、国際化、マーケット主義など日本社会が抱える現状を挙げた。「福祉などをマーケット主義だけでやると、個人のニーズに合わないサービスになってしまう。今、日本社会は変革期にある。経済優先よりも人間の幸せがどうあるべきか、別の価値観からも考えていく必要がある。介護の現場からも一緒に考えてもらいたい」と投げ掛けた。
(2001/ 3/ 5)
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