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MOX燃料を搬入 厳戒の中、柏崎原発に

 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)のプルサーマルで使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を積んだ英国船籍の武装輸送船パシフィック・ピンテール(5.271トン)が24日午前6時10分、同原発専用港に入港した。県警や第9管区海上保安本部が厳戒態勢を敷く中での到着となったが、混乱はなかった。燃料の陸揚げは午前中に始まり、輸送船は夕方までに作業を終えて離岸する。東電は今年のプルサーマル実施に向けて燃料を装荷したい計画だが、福島県知事のプルサーマル凍結発言の影響で、情勢ははっきりしていない。

 運んできたMOX燃料は、初装荷用の集合体28体。ベルギーのベルゴニュークリア社で製造し、今年1月19日(現地時間)にパシフィック・ピンテールに積んでフランスを出港。核ジャック対策として、もう1隻の武装船パシフィック・ティール(4.863トン)が同行し、南アフリカ回り・南西太平洋ルートで航行してきた。海外から日本へのMOX燃料輸送は、平成11年の東電福島第1原発・関西電力高浜原発用に次いで2回目。

 柏崎原発専用港には24日、パシフィック・ピンテールだけが入港した。海上保安本部の護衛艦や巡視船に囲まれるように海上を進み、岸壁ではフランスと英国国歌の演奏が流れた。陸揚げ作業は延べ250人を投入し、午前10時44分から本格的に開始。燃料を収納した外径2.5メートル、長さ6.2メートルのキャスク(輸送容器)3基を1つずつクレーンでつり上げてトレーラーに積み、仮置き場となる約150メートル南のキャスク保管庫に向かった。これらの作業には経済産業省・国土交通省が立ち会い、県・市・刈羽村の担当者も状況を確認した。

 保管庫に入れた燃料は来週、3号機建屋内に移し、4月上旬にキャスクから取り出す。その後、経済産業省により、現地での輸入燃料体検査が行われることになる。順調に行けば、東電は4月中旬から7月にかけて行う3号機の定期検査で装荷したい意向と見られる。しかし、計画が先行してきた同社福島第1原発のプルサーマルが福島県知事の凍結発言で見通しが立たず、柏崎が国内初となることに対して平山知事や西川市長が慎重姿勢を示すなど判断が定まっていない。

(2001/ 3/24)

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