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市内新道、鵜川神社(箕輪正邦宮司)で16日、境内にある国指定の天然記念物・大ケヤキへのしめ縄奉納が、地元の中村地区(飯塚篤志代表、25世帯)の人たちの手で行われた。大ケヤキは昨年までの工事で樹勢を回復しつつあり、冬空に枝ぶりを広げ、根も少しずつだが出てきた。地区の人たちは新年への期待を込め、しめ縄をていねいに飾り付けた。
大ケヤキは1930年から国の天然記念物に指定されており、樹齢は推定で1,000年。47年には昭和天皇が散歩の途中で立ち寄られたことでも知られる。しかし、長年の風雪に勝てず、近年は幹の中ほどが空洞化し、さらに追い打ちをかけるかのように、台風の被害にも遭った。このため、99年から2カ年をかけ、冬場の雪対策、土壌改良工事などを行った。
16日は地区の人たちが総出で材料のわらをそれぞれ3束ずつ持ち寄り、午前8時から伝統行事に取り掛かった。わらをつぶし、束ねる人、なう人など役割を分担して、しめ縄作りに精を出した。昼には長さ約14メートル、直径約15センチもある立派なしめ縄を完成させた。
午後から大ケヤキに飾り付けを終え、飯塚代表は「今年はテロ、不景気などに見舞われる半面、身近なところでは柿、コメとも豊作だった。2002年はこれ以上にいい年になることを祈りたい」といい、箕輪宮司は「皆さんから一生懸命に頑張ってもらい、立派なしめ縄を作ってもらった。ケヤキが元気になり、新年がよりよい年になることを期待したい」と話した。
(2001/12/17)
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