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飯塚邸で「なんじゃもんじゃ」の花が見ごろ

 その昔、殿様が家来に「この木はなんじゃ」と尋ねたら、家来が分からなかったので「もんじゃの木です」と答えたことから名付けられたという「なんじゃもんじゃ」の木。新緑の美しい市内新道、史跡・飯塚邸の庭園内で、この木に雪が降り積もったように咲く、真っ白な花が見ごろを迎えた。

 なんじゃもんじゃの木はヒトツバタゴという木のこと。ヒトツバタゴの名前の由来は、一つ葉のトネリコ(俗名タゴ)からきた。1825年に尾張の植物学者がトネリコに似た木を発見した。トネリコは複葉だが、この木は単葉だったことから、「ヒトツバタゴ」と命名された。学名のギリシャ語には「雪のように白い花を持つ」という意味がある。

 飯塚邸のなんじゃもんじゃの木は1912年に植えられたといい、今では樹齢90年以上、高さ12―13メートルに育つ。47年に昭和天皇が甲信越巡幸で来県された際、宿泊先になった飯塚邸の2階窓から、ちょうど真っ正面にこの木が見える。

(2006/ 5/25)

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