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鵜川ダム建設で岩盤までの土砂掘削
市内清水谷・女谷地内で進められている鵜川治水ダム建設事業は今年度、堤体を築く基礎となる岩盤を露出させるための土砂掘削が進められている。搬出土砂は約48万立方メートルで、このうち今年度は約8万立方メートルを予定。16日には地元鵜川地区の住民を対象にした工事見学会が開かれ、参加した人たちは大きく変ぼうした川と谷の様子を見て回った。
鵜川ダムは大雨の際、1秒間に110立方メートルの洪水調整を行い、下流の被害軽減を図る。堤長267メートル、堤高55メートルのロックフィルダムで、総貯水量は470万立方メートル。、洪水調整容量は318万立方メートル。1970年に予備調査が始まり、81年に事業採択。地権者との協議や合意などを経て、県が2004年3月に本体工事を発注。まず鵜川の流れを切り替える仮排水トンネルを掘削し、昨年12月に転流式が行われている。
基礎岩盤を露出させるための掘削は、雪解け後の今年5月から開始。かつては水が流れていた場所に、土砂搬出用の道路を設置。現在は10トンダンプカーが主力だが、今後は20トン、32トンのダンプも走ることから、幅は地元国道353号の2倍にあたる12メートルだ。現行の予算配分ペースでは3年がかりの工事になりそうだという。
(2008/10/18)
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