冬は気温も湿度も下がり、暖房も使うので、涙も蒸発して目が乾きます。
目、鼻、口の表面は皮膚とは異なり、いつもぬれて外敵から体を守っています。
乾燥するとカゼをひき易くなるのは、喉からウイルスに侵入されるからですね。
涙も目を守ります。さらに、涙は目の表面でレンズの役割もします。
目が乾くと、涙がまだらになって乱反射し、白っぽく霧がかかって見えます。
それから、目が乾くと逆になみだ目になります。
渇き目がひどいと目には大事件、急いでぬらさないと傷ついてしまいます。
そこで一気に涙が出てあふれます。目にゴミが入った時と同じです。
涙は水分だけでなく、油とムチンというものでできています。
涙は、目の上にムチン、その上に水分、一番上に油という三層構造です。
油は涙の表面で蒸発を防いでくれます。
油は睫毛の近くから出るので、お化粧が濃いと渇き目や、ものもらいになってしまいます。
ムチンは目の表面にあるねばねば成分で、水分を抱え込んで目をしっとりさせてくれます。
市販の目薬は、一時的に水分は増えますが、他の成分を薄めてしまうので、実は目薬をつければつけるほど乾きやすくなります。
ジクアスという薬は、世界初の水分とムチンが増える薬で、日本生まれです。
P2Y2受容体というところに作用して、つければつけるほどしっとりしてきます。
この薬はコンタクトレンズの上からつけてもよい目薬です。