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市内大清水の大泉寺(小林清禧住職)が20日、中越沖地震からの復興を祈念し、護摩祈祷(きとう)を同寺境内の観音堂(国指定重要文化財)で行う。同寺も震災の被害は免れず、「稲刈り仁王」の伝説で知られる金剛力士立像(仁王像)は悲惨な状況。このほど県文化財指定になった銅造千手観音菩薩(ぼさつ)坐(ざ)像とともに見てもらいたいとしている。
同寺は本堂が全壊し、観音堂と「飯綱社」(県指定文化財)が半壊、仁王門が全壊だった。金剛力士立像は仁王門に設置された一対の阿形(あぎょう)像と吽形(うんぎょう)像。いずれもケヤキの寄せ木造りで、高さ約2.8メートル。室町時代以前に造られたと見られる。
一対の像のうち、特に阿形像の被害が大きく、両足が折れ、はりに頭がついているので、かろうじて倒れていない状態。手足の至る所にひびが入っている。専門業者の見積もりでは阿形像一体だけで約580万円かかり、修復に3年を要するといわれる。
小林住職(63)は、指定文化財関係の修復は行政からの補助を見込んだり、本堂は自力再建を考えたりしたものの、相当な費用がかかるという現実に直面した。そうした中で、地元町内会、市内の有志らが仁王像の修復へ浄財の募金運動を立ち上げた。
これまでに600人以上から目標額の3分の2が寄せられた。仁王像は「おしみずのおんにょさん」として親しまれる。困った人を助けるという伝説でも知られ、日本海太鼓の秋の部にも登場する。
(2008/ 4/18)
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