
積雪深4.3メートルに達した高柳町石黒の板畑集落。住民は連日、除雪に追われた=2月24日 (2025/03/14)

文学・平和アワードの表彰式。柏崎関係では4人が優秀賞、一中が特別表彰を受けた=8日、市民プラザ (2025/03/10)

東京電力柏崎新本社事務所の安全祈願祭であいさつする福田副社長(左)=7日、市内駅前2 (2025/03/08)
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中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発で最も点検・復旧が進む7号機で、原子炉を動かす起動試験が可能な段階に入ることを受け、泉田知事、会田市長、品田刈羽村長が6日、県庁で会談し、「起動試験は運転再開であり、その前には地元の了解が必要」とする認識で一致した。
非公開で行われた会談後、泉田知事は「起動試験を行うことは核分裂で発電することであり、起動試験の時点が運転再開であるという共通認識を確認した」と述べ、「今後さらにコミュニケーションを取りながら、さまざまな事態、事象に対応していく」とした。会田市長は「3者で率直な意見交換ができた。起動は試験といいながらも運転状態につながる。事前了解が必要」、品田村長は「地震後、初めて3人で話ができたことが大きな成果だと思う」と語った。
今後は起動試験開始への判断基準が焦点になっていくが、知事は「まだ国の原子力安全委員会の判断が出ておらず、県の技術委員会の議論も収束したわけではない。先のことは予断を持たずに対応したい」とし、時期の明言も避けた。また市長は「発電所の安全性が確認、確保されることが大前提。その上で、国の専門委員会、県の技術委員会などの判断、意見を聞きたい」と改めて述べた。村長は「判断は2つあり、技術的なことは国など規制当局、地元としては安全協定に基づく了解だ。技術委員会は判断の一助になる」とした。
(2009/ 2/ 6)
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