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東芝は24日、新型リチウムイオン電池の新工場建設で柏崎市を第1候補地に決めたと発表した。2009年秋ごろ着工し、10年秋ごろ量産開始の計画。建設予定地の決定時期、建設スケジュールなどは今後の市場動向を踏まえて決める。
新工場では産業分野で多様なニーズが期待される同社の新型2次電池「SCiB」を生産する。新型電池事業で同社は長野県の佐久工場で今年4月から量産を開始。リチウムイオン電池は小型軽量化によってパソコン、携帯機器の電源として使われ、電気自動車などにも搭載されている。
同社の開発した新型電池「SCiB」は安全性、急速充電性能、長寿命性能、高出力が特徴。すでに電動アシスト自転車への採用が決まっている。機器の環境対応への期待などから需要が急増する成長分野と見て、第2量産拠点の整備に踏み切ることを決めた。
投資額は数100億円規模と見られる。佐久工場では現在、月産15万個。第2工場建設で月産1000万個を目指す。同社によると、10年度以降、産業用と車載用のリチウムイオン電池の大幅な伸びが予想され、15年度には約1.7兆円の市場規模が見込まれる。同社は約1700億円の売り上げを目指す。
県は、経済産業省が低炭素社会実現と関連産業の創出を目指し推進する「EV(電気自動車)・pHV(プラグインハイブリッド車)タウン構想」に柏崎刈羽をモデル地域の1つとして応募した。東芝は選定理由などについて「将来的に車載用への採用も目指す当社のSCiB事業と方向性が一致している。先行する佐久工場と近く、電源立地の助成制度などを総合的に判断した。雇用は100人規模を予定」と説明している。
建設予定地は今後の検討によるが、会田市長は同日「用地は3.8ヘクタール。柏崎フロンティアパークを中心に候補を考えていると理解している」と報道陣に述べた。
(2008/12/24)
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