アルゴリズム

アルゴリズムとは、問題を解くための決まった手順のことである。
このアルゴリズムという言葉は、アラビア科学の学者アル=フワーリズミーに由来すると言われている。
彼の著書であるインドの数の計算法には、二次方程式の解法などが書かれている。
どんな二次方程式でも(正確にはすべてではないが・・)彼の示した方法により手順どおりに式を変形していけば、誰でも解を求めることができる。
それが平方完成による解法であり、解の公式となっていく。
現行の学習指導要領で中学校3年生の内容から削除された二次方程式の解の公式が次の学習指導要領では復活するというニュースが報道された。
私としては、学習指導要領から消えようが、発展的な内容だよといって授業では教えてきたので、やっぱりね、である。
しかしながら、この内容が復活した意味をもう一度しっかり考えないといけないだろう。
「当てはめればどんな二次方程式も簡単に解けますよ」ではないであろう。
大切なのは手順そのものではなく、その手順にたどり着くまでのアイデアであり、道筋なのだ。
そして、いろいろな物事には決まった手順で能率よく問題を解決する方法があり、それを見つけたり考えたりすることは社会に対する大きな貢献になるという意識を持たせることなのではないだろうか。
アルゴリズムの結果だけを教えてはいけないし、まして、教師の教え方がアルゴリズム化していないかを振り返るべきであろう。
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